めちゃくちゃに、がむしゃらに、空っぽに

声優の林原めぐみさんのファンだった。小6〜中学生ぐらいまでかな。
大人になってからこの話をすることはほぼないのですが、ふと気づいたら頭に流れる曲が彼女の曲だった、ということが今もけっこうな頻度であり、なんていうか避けて通れない感じになってきたので一度書いておこうと思う。


小学生当時、弟が見ていたポケモンのアニメに、林原さんはロケット団のムサシという悪役(?)で出ていた。ちなみに今も出ている。声優ってすごいなー
一緒に見ていた私はどういうわけか彼女の声に惚れてしまって、それまで気にしたこともなかったエンディングテーマ中の「声の出演」に目を凝らしてその名前を覚えた。
しばらくは他のアニメの「声の出演」もチェックして同じ名前がないかを探し、「この声、もしかして?」みたいな推理もよくした。ハローキティもそうだった。
ロケット団はCDを出していて、それで彼女の歌を初めて聞いた。まだなにも知らない私は、林原さん歌うまいなあ、歌手もやったらいいのになあ、ぐらいのことを思っていた。


ある日、新聞のラジオ欄を眺めていたら、林原さんの名前を見つけた。ラジオ番組持ってるのか。ちょうど、ポータブルラジオ兼カセットテープレコーダーを持っていたので、局と時間を記憶して、自室でどきどきしながらチャンネルをあわせた。ラジオ聞き始めたのはこれがきっかけだった。またそこそこの深夜なんですよね。


ラジオは面白かった。テーマ曲を本人が歌っていたり、本人の曲が流れたりするので、とっくに歌手活動もしていることを知った。(個人的には格闘家の佐竹さんと2人でやっていたラジオがくだらなくて好きだった)
そして、ラジオで流れていたインフィニティという曲が大好きになった。CD持ってないのにかなり歌詞を覚えているので、ばっちりエアチェックしたんだと思う。日記のタイトルはその一節。何が当時の自分にそんなに響いたのか、はっきりとは思い出せないけど、初めて人の歌詞に感動したのは彼女の詞だった。


その後しばらくラジオを聞き続け、イラーヴァティというアルバムとシングル数枚を愛聴し、インターネット黎明期のファンサイトを巡回する日々を送っていたのでまぁ控えめにファンといって差し支えないと思います。


中学卒業が近づくにつれて、私は林原さんの活動を段々と追わなくなり、曲もあまり聞かなくなり、川本真琴ボニーピンク椎名林檎、あゆもいいよね!みたいな女子高生になった。あれ?卒業してしまった。と思った。彼女にたくさん助けられて、独り立ちできたのかもしれない。



大人になってから、彼女のラジオ番組がすごいアナログな感じでインターネット配信されているのを見つけて、しばらく通勤中に聞いていたことがある。彼女の声、喋り方、独特のノリも全然変わっていなくて、安心してまた1ヶ月ほどで聞かなくなった。
林原さん、これからも色んなところでその声を聞くたびに、中学生の私が喜ぶことでしょう。ずっとお元気で。