よしもとさんの なんくるない は、いい小説だったのだけど
表題作の主人公の鈍感さ、小説の描写は若干やりすぎの気がしたけれど、気を付けないとまわりを馬鹿にしているように見えかねない自覚のなさ、がちょっと他人と思えないところもありはらはらしながら読んだ。

女性の書く文章はときどきそういうことがあり、その後に読む椎名氏が描く女性像の安心感といったら。
(超好き勝手いいますけど、氏の小説にでてくる女性、なんとなくみんな「不二子ちゃん」的な安定感ありませんか。ないですか。)

昔の友だち何人かに連絡を取り、真っ赤なワンピースで総武線各停に乗る。