文化屋雑貨店に初めて行ったのは高校生の時で、いっしょに行ったのはインターネットで知り合った女の子だった。(当時、通信教育で有名な某社のサービスで出会った当時でいうメル友が、けっこういた)
彼女の書く文章が大好きだった。
原宿駅で待ち合わせ、彼女はサーマル生地の青いTシャツにスカートにニットキャップ、わたしはアイスクリーム柄のタンクトップにカーディガン、茶色いゼブラ柄のスキニーズボンを履いていた。どこに行ったかはもう記憶がおぼろげだけれど、竹下通りでプリクラを撮ったことと、ラフォーレ原宿のセールに行ったこと、すこし行き方がわかりにくかった文化屋雑貨店に連れて行ってもらったことははっきり覚えている。ご飯ってどこで食べたんだっけな?ハンバーガーだったかな。
その子とはそれ以来会っていないし、連絡を取る手段はもうないのだけれど、原宿やら、文化屋雑貨店やらと彼女の記憶をなかなか切り離せなくて、「すべての雑貨」という本を読んでいてまた思い出した。
あのお店は、もうないのか。もしあったとしても、今行ったとして、あの時みたいにはしゃいで買い物することもないんだろうなと思って、ハッとした。文化屋で買った変なピンクの下敷き愛用してたなあ。